『代償』

伊岡瞬『代償』を読みました。

話そのものには本当に引き込まれます。が!読んでいる最中は、ドロドロした嫌な感覚を引きずることになります。主人公に幸あれ、と思って読んでいました。

ドラマ化もされているようです。( ̄▽ ̄)話が重いので見ないつもりです…。

『どこの家にも怖いものはいる』

三津田信三『どこの家にも怖いものはいる』を読みました。

家に憑くモノの存在は怪談話で言えば定番です。バラバラの「家」にまつわる話がいつしか繋がって見えてくる…といった話です。5つのテイストの違うテキストを元に何が共通点か探していくところは、さながら推理小説です。

単なるホラーかと思いましたが、謎を解いていくような感覚があり、とてもおもしろかったです。表紙の絵はあまり関係ありません。(^o^;)

だいじょばない収集

ナ形容詞である「大丈夫」が、五段動詞(1グループの動詞)のように活用する用例が最近散見されるようになってきました。

通常はナ形容詞ですので下記の活用になります。

だいじょうぶだ(肯定) → だいじょうぶではない(否定)

しかし、下記のようになる用例が見られます。「大丈夫」の「ぶ」は活用語尾ではないのですが…(^o^;)

だいじょうぶ(肯定) →  だいじょばない(否定)
あそぶ(肯定) → あそばない(否定)

見つけた「だいじょばない」(2018年~)

1)ヤマシタトモコ作『さんかく窓の外側は夜』(巻数忘れ)
三角が「いやもう全然だいじょばねぇよ」と言う。冷川は「じょば…?」と言葉をもらしている(笑)ちなみに、この漫画はとてもおもしろいホラー要素ありの漫画です。おすすめです。(^o^)

2)マーヴェラス西川の歌『DAIJYOUBU!』
Eテレの番組「天才てれびくん」に出てくる、T.M.Revolution演じるマーヴェラス西川の歌。たまたまEテレの録画で見かけました。ローマ字でわざわざ「DAIJYOUBANAI」という歌詞を出していました。言葉遣いにうるさそうなテレビ局なのに。

To be Continued.( ̄ー ̄)

学習方法を提案する

何かを習得するとき、授業を受けただけで、問題なく習得していく人というのは、ほとんどいないでしょう。多くの人は、自分でも学習して、身につけていくものです。それは日本語に限ったことではなく、どんな学びにも必要なことです。

では、どうやって学習していけば習得できるのでしょうか。( ̄▽ ̄)

万能な学習方法はあるのか。

まずは自分の学習方法を思い出してみてください。日々の勉強、受験勉強、大学に入ってからの勉強、日本語教育に関わる勉強…いろいろあったと思いますが、どんな方法が良かったですか。

その方法でうまくいったという成功体験があるから、良い方法と見なすことができます。ただ、それはすべての人にとって良い方法でしょうか。

語学学習においては、よく「目から覚えるタイプ」「耳から覚えるタイプ」などと言われることがあります。視覚的に認知していく(文字で覚える)ほうがいい人もいれば、聴覚から認知していく(音から覚える)ほうがいい人もいるということです。私は前者!(笑)これもあくまで一例ですが、覚えるという行為においても、千差万別です。

学習方法の合う・合わないは人それぞれで、それを自分自身で認識して取捨選択できる人もいれば、自分に合う方法が何かわからない人もいます。また、誤って選択して、伸び悩んでしまう人もいます。

そういう人たちに対して、教師としてできることは「学習方法を提案する」ことです。提案できる学習方法をいくつか挙げてみたいと思います。(^_^)

いろいろな学習方法

とりあえず、学習がうまくいっていない人にアドバイスできそうなものを挙げてみます。自分が勧めていたもの、学習方法の本からの受け売り、実際に学習者がやっていたものなど全て含みます。まずは「覚える」ための方法が主です。(;・∀・)

【共通】

・書く。
誰もがやっているので、「書いても無駄だ」と言う学習者もいます。「何を書くのか」「どのように書くのか」「何回書くのか」と具体的に示す必要もありそうです。むやみに書いても覚えられません。例文を書き写すにしても、理解を十分してから写す、記憶してから写すなどの行為が伴えば、短期記憶にも一度入りますよね。

・練習問題を解く。
一度解いて終了、にしないことが重要です。忘却曲線を引き合いに出してもいいと思いますが、「翌日・3日後・7日後…」など、記憶が保持されているか確認しながら、強固にしていく必要があるでしょう。また、間違えたところに印をつけて、繰り返すことで、間違えが減ったり、いつも同じところで間違えるなど、自分の弱点発見にもつながります。

・自分で練習問題・テストを作る。
余力がある人向け。練習問題では物足りなくなった、答えがわかってしまうというときに良いと思います。自分の弱点や覚えられない箇所を分析して、問題にすると、試験前や復習の際に、そこだけ確認すれば良いので、時間も節約できます。

・語学学習用のアプリを使用する。
インターネットやスマートフォンの普及率も上昇しているので、環境が整えば勧められます。むやみに勧めても、アプリ探しで無駄な時間をとってしまう可能性もあるので、教師が探しておいて勧めるか、学習者同士で情報共有するのが良いでしょう。(勧められるようにしたいと思っていますが、なかなか調べる暇がなく、実現できていません…(T_T))

【ことば】

・体系的にまとめる。
簡単に言えば、カテゴリー別に言葉を覚えていく方法です。「家族」とか「乗り物」とか…。分け方は自分にとって分かりやすいまとまりで良いです。家族のワードはバラバラに覚えていくより、まとまっていたほうが便利ですよね。また、まとめる場合は、よく使うものから「覚える優先順位」をつけておいたほうが気楽だと思います(例えば、父・母はすぐに使うけれど、従兄弟は頻度が低いから無理しないのような自分ルール)。

・例文を作る・複数の語彙を入れた例文を作る。
動詞は簡単な内容でもいいので、例文を使って覚えたほうが良いと最近思っています。助詞の使い方が同時に覚えられる利点があります。また、語と語のよく使われる組み合わせ(コロケーション)も自然な言葉遣いに必要です。

・単語カードを作って、使う。
ありきたりですけどね…(^_^;)例文もまとめておくと、どこでもスキマ時間にやれるので便利です。しかし、訳語が不適切だったり、一対一対応していない場合もあるので、最適とは言えない部分もあります。また、作っただけで満足しがちなので、使うよう促さないと…。

【復習】

・間違えた問題・運良く正解した問題はそのままにしない。
テストが終わって、返却されて、一喜一憂して終わるのはダメです!
どうして間違えたのか、何が間違っているのか、真相究明する必要があります。わからなければ調べたり、教師に聞いたりして、正しく理解・覚え直します。その後、もう一度解きます。また、できるまで解くようにする必要もあります。

・過去の宿題・定期テストを有効活用する。
学期末テスト前の当たり前の作業だと思っていましたが、これらが無視されていたことがあります。宿題や定期テストに出るところは、「教師が学習者に間違えてほしくないところ」「学習者が間違えやすいところ」などだと思うのです。ですから、久々に見直すにはもってこいですよ!

【その他】

・やり方を変えて、すぐに結果は出ない。
数日で劇的な変化を望む人もいるので、そんなのは無理だと教えましょう。最低でも1週間かな…。合う・合わないもあるので、ある程度の段階で見極める必要もあります。「やってみてダメだったら、方法をまた変えましょう」と言うようにはしています。

・手元にあるものでなんとかして、新しいものに極力手を出さない
これは私の信条ですけど、お金をかけないで、あるものだけをこなしていくことです。まずは手元にあるものが100%できなければ、他のものも結局満足せずに放置してしまうと思います。まあ、手元にあるものが気に入らなければ、「この本は好きだから100%できる!(`・ω・´)」というものを準備してもらいたいですね(笑)

まとめ

教育機関の方針や、その人の学習状況によって、上記のやり方がアドバイスとして不適当な場合もあると思います。また思い出したり、良い方法を思いついたら、追記していきます。(^_^)

『校閲記者の目』

校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術』という本を読みました。Twitterでも毎日新聞・校閲グループというのがあり、わたしもフォローしていますが、そちらの方々がまとめた本となっています。

書籍版購入のタイミングが帰国と合わず、どうしようかと思っていたら、電子書籍版も出ました。(^ω^)…でも、ちょっと新聞の画像が見づらかった。

校閲というのは、新聞や雑誌や原稿などを読んで、間違いがあったら直すというものです。わたしの最初の認識は、誤字脱字や日本語の表現として不適切な箇所を探すことだと思っていました。しかし、実際は内容の整合性までもチェックする作業ということでした。(・o・)

偽の号外記事を見て、実際の校閲作業をするページもありましたが、正直、数箇所しかわかりませんでした。校閲記者にはなれませんね…(;・∀・)

職業柄、普段から細かいところを血眼になって見ているほうですが、全然気が付かず、結構ショックでした。ただ、最近、イメージの認識程度というか、まとまりでざっくり読んでいるな~と感じることは多々あり、注意深く読み込もうとしないかぎり、ミスに気が付きにくいです。

この本は、言葉を扱う、日本語教材を作るという点から読んでも、ためになります。

わたしの中で「和数字・洋数字」の表記が、以前から気になっていました。「1人前」と「一人前」の表記。説明を読んで、ほかにも同じような例があって、これから毎日新聞を真似ようと思いました(笑)また、「漢語+する」の自動詞・他動詞の話も出てきて、日本語教師としても、気にしておくべきことだな~と思いました。

正しい・正しくないで割り切れるところもあれば、そうでもないところもあります。言語を扱う難しさがわかるという意味では、校閲記者さんも、日本語教師も同じようなものですね。誤字脱字の修正から、文法の正しさ、表記のチェックなど…。

読みながら、ふと思い出したことがあります。最近のインターネット上の記事は誤字脱字が多かったり、見出しの助詞の省略が曖昧な意味になっていたりするのが気になります。もちろん内容も整合性があるか…。(;・∀・)自分のサイトの記事も人のことは言えませんが…。ただ、日々目にするものは精度が落ちていると感じます。校閲する人がいる新聞のほうが、信頼できるのかな~なんて思ってしまいます。