教材が古くなる

ホイアンのバインミーはピリ辛で美味である。ハノイにもホイアンのバインミーを売っている店はありますが、本場で食べたのが間違いなくおいしかったです。

さて、今日は、私がふて寝するほどに辛かったお話をしたいと思います。

と、その前に、JLPTの問題として、文化的背景知識を要する設問への不満を指摘します。問題集を使っている以上、そういうものに出会うことはあるので致し方ないし、その都度学習者に説明をします。でも、そこで漂う「んなこと知らんがな…」という空気!(;・∀・)「んなもん知らないんだし、解けるわけないじゃん…」って空気!(;・∀・)申し訳ないけど、そういう設問は使いたくないです。要するに、文法や語彙の知識以上のものが関わってしまうものです。それって、どう頑張ったってできないと思います。

そうすると、間接的な言い回しも文化かと思われるかもしれません。が、いいさし表現や間接的な表現が日本語ではよく使われるというのは、言語運用上の知識として考えてよいかと思います。やはり知っておく必要があります。だから、これに関しては文化的な知識とは別と考えています。

話を戻しまして、今日、その「知らんがな」の空気になってしまったことに、苛立ってふて寝しました(笑)今日出てきたのは「携帯電話」です。内容は、地震情報のメールサービスに申し込むかどうかという話をしていて、男が携帯のキャリア変更する予定があることを理由に、今は申し込まないと言うものです。申し込まない理由を選択肢から選びます。選択肢には、「携帯を買い換える」とあり、これが正解です。会話中の「携帯、新しい会社のにしようと思っている」というところから解答を導きます。

日本は長らく、D社・A社・S社が携帯電話業界を支配していたといえます。さらに、SIMカードは各会社で固有のものを使用し、乗り換える際には、SIMカードだけでなく、機種ごと変更する必要がありました。この教材が出版された2010年当時、「携帯の会社を新しくする」ということは、「携帯電話機そのものも買い換える」ということでした。それが当たり前というか、それ以外なかったんです。

でも…これって、日本に特有の現象なんです…。海外の携帯電話市場では、電話機会社と通信会社がセットになっていないんです。日本でも、数年前からSIMフリーという言葉も浸透して、SIMカードを入れ替えられるようになりました。今も全部可能なのかよく知りませんけど…。むしろ、この方式が海外では一般的です。

個人的な経験談ですが…インドに行って、SIMカードを買うということをしてから、電話機の会社と通信会社は一緒である必要はないと思いました。安い機種で十分な人にとっては、限りなく安いもの(中古も可能)が選べますからね。ベトナムも、当然SIMを買って、携帯に入れるという感じです。

まー、本当は聞く前にこの点を説明してもいいかと思ったんですが、そうすると答えは「そこだ」と言うようなものだし、ちょっとチャレンジングなことも必要かと思いやってみましたが、全然ダメでした。言語の意味から、判断できなかったようで、電話機とSIMがセットなのだ、というめんどくさい説明をせざるを得ませんでした。(#・∀・)キー!

まず、「携帯電話の会社、例えばどんな会社?」と聞いて出てきたのは、ノキア、サムソン…と機種の会社でした。でも、この問いで大切なことは、機種変更じゃなくて、キャリア変更(通信会社変更)なのです。「あー、それは機械の会社。そうじゃなくて、電話の会社…」と言って、ようやくVittelやmobifoneと言いました。そこで、ちょっと分かってきたようです。

実はこの会話中に男の人が、「メールアドレスが変わる」ということも言っています。これももはや廃れ初めているものですが、ベトナムではキャリア特有のemailアドレスなんて存在しないんですよね。番号でどの機種にも送れるSMSが当たり前。インドもフランスもemailはありませんでした…。(;・∀・)

この説明はすっ飛ばしました。「キャリア変更をするから、番号が変わるわけで、メールサービスに今申し込んでも、登録変更が必要になる」とSMSの原理で説明しました…。ようやく経緯は理解してもらえましたが、「なるほどね、でも知らんがな」という感じでした。

言語知識でカバーできないことが多かったな…と思いました。ネットショッピングをしたことがない人が注文メールを読んだり、申込方法を聞いたりして、内容を掴み取るときも、言語情報でやることはわかれば、それは文化や経験とは関係ありません。ただ、有利か不利かという点で、経験者のほうが有利ですよね。でも、既有知識はサブとして役立つもので、経験がなくても問題自体はできるはずです。JLPTに出題されるようなものは、注意深く作っているはずなので、あんまり本番のことは心配していません。ただ、問題集では時折こういう困る問題がありますね。ま、自分で作っても、自分の知識や生い立ちに左右されることはあるので、問題集を責めまくることはできません(笑)

こちらも、機器と通信の関係を把握していなかったら、この問題で学習者が「わからない」という点が見抜けない気もします…(;・∀・)まあ、常識の範疇なんですかね。でも、SMSも、LINEやWhatsappなどで十分になって、SMSの話もいつか古くなってしまったりして(笑)

いや~。ほんと教材はあっという間に古くなると感じました。5年でキャリアの選択肢が広がった現実があるんです。常に新しい情報にアップデートしていく必要がありますね。教師自身も新しいものに敏感にならざるを得ません。いつまでも古い知識では、「先生、何年前を生きているのですか」と言われかねません!

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