普通形で留意すること(1) 音が似ている動詞

ます形と普通形

ます形で学習を始めて、しばらくすると、普通形が出てくる…というのが日本語を教えるときのよくある流れだと思います。普通形のグループ分けや例外に触れながら、ます形から普通形にしたり、その逆の練習をしたりします。ある日、(´・ω・`)「あれー、なんか似ていてこんがらがる~!!」と思った動詞がいくつかありました。そんな動詞を紹介します。(グループのルールの説明ではありません)

(1)「起きます」と「置きます」

起きます:G2 起きる・起きない・起きた・起きなかった
置きます:G1 置く・置かない・置いた・置かなかった

2グループは、「ます」の前に[-e]の音がくる動詞のグループです。例えば、「あげます」や「食べます」などです。「ます」の前に[-i]の音がくる動詞と言えば、1グループですが、2グループにもこのタイプの動詞はあります。「見ます」「着ます」そして「起きます」…2グループです。国語文法で言うならば、1グループは五段活用、2グループは一段活用です。

よくあるのは、「置く」と「起きる」の活用をごちゃごちゃにしてしまうことです。2グループであることを忘れて、「8時に起く(おく)」と言ったり、「起きる」で覚えたのをそのまま使って、「机の上に置きた(おきた)」と言ってしまいます。同じ「おきます」という音ですが、意味もグループもきっちり分かれているので注意!!

(2)「着ます」と「来ます」、そして、「切ります」

着ます:G2 きる・きない・きた・きなかった
来ます:G3 くる・こない・きた・こなかった

同じ「きます」という音の動詞で、グループは区別されています。活用はまったく異なるか…というと、普通形の過去・肯定形は「きた」です。ただ、「着た」と「来た」は発音で区別できます。

よくある間違いは、「来ます」を2グループのように活用させて、「山からクマがきなかった」のような間違いがよく見られます…。漢字を使ってしまうと、「来」が「く」「こ」の音に変わることを理解したかわかりません。口頭で確認することが大切ですね。

ここでもう一つの動詞が関わってきます。「切ります」です。

切ります:G1 きる・きらない・きった・きらなかった

「切る」と「着る」はアクセントは違いますが、音は同じです。これも普通形が入ったあと、混同する可能性があります。

(3)「帰ります」と「変えます」

帰ります:G1 かえる・かえらない・かえった・かえらなかった
変えます:G2 かえる・かえない・かえた・かえなかった

これらは、普通形の非過去・肯定形が同じことで、しばしば混乱が生じます。「帰ります[kaer-imasu]」と「変えます[kae-masu]」。ます形では、それぞれのグループの特徴通りなので、問題ないと思います。しかし、普通形は「帰る[kaer-u]」と「変える[kae-ru]」となります。音が同じなので、きちんとグループを把握していないと、ます形を正しく作ることができません。

(4)「行きます」の普通形過去

行きます:G1 行く・行かない・行った行かなかった
書きます:G1 書く・書かない・書いた・書かなかった
聞きます:G1 聞く・聞かない・聞いた・聞かなかった

1グループの「○きます」は、通常、過去・肯定形で「○いた」と言う形になります。ただし、「行った」だけ例外です。これはテ形の場合も同じです(行って・書いて・聞いて)。これはよく私が忘れて、あとから慌てるところです…(^_^;)「行いた」と言われて…。

普通形を教えるときには、グループ分けと各活用に目が行きがちですが、動詞間の関連も、教師側は把握していたほうが、あとで慌てずに済みますね。自戒の念を込めて(笑)

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