和製英語「テレビゲーム」

テレビを使って遊ぶ家庭用ゲーム機

日本語ではファミコンを始めとして、PlayStation、Xbox、Wiiなどを「テレビゲーム」と言います。これは”television”と”game”を合わせて作られた和製英語です。

おそらくゲーム機とテレビを接続し、テレビ画面上に表示させて遊ぶものなので、「テレビゲーム」と呼ぶようになったのだと思います。理にかなっているように思いますが、英語では”video game”と言います。フランス語も”jeu video”で、同じようなものです。スペイン語でもそうでした。

(´・ω・) 日本語では「ビデオゲーム」じゃなくて、「テレビゲーム」です。

そう何回も直したことがあります…。

「ビデオ」は何を指すのか

和製英語なんて作らないで、「ビデオゲーム」って言えばよかったのに…。でも、今さら「ビデオゲーム」と言われても、「録画でもするの?」という認識になりそうです。そうなんです。「ビデオ」という言葉の問題です。日本語で「ビデオ」というと、録画されたもの、ビデオレコーダーを使うものをまず想像します。

『ブリタニカ国際百科事典』の「ビデオ・アート」という項にこんな説明がありました。

ビデオとは「見る」というラテン語からきた言葉で、主としてテレビ・ジョンシステムによって伝達される画像と音声、もしくは画像のみを指す。ただし、画像や音響を記録する磁気テープそのものをこう呼ぶこともある。

これを読むと、”video game”という呼び名も納得できます。日本語の「テレビゲーム」は、「ゲーム機とともに使用される機器(=テレビ)」に注目し、”video game”は、「伝達される画像と音声(=ビデオ)」に注目したものだと考えられます。

気になるのは、日本では、ビデオレコーダーとテレビゲームはどちらが先に現れたのか、です。ビデオレコーダーが先だとしたら、「ビデオゲーム」という呼び名は誤解を与えかねません。だから、「テレビゲーム」と呼ぶようにしたんじゃないかなーと推測できます。

「テレビゲーム」と共起する助詞と動詞

「テレビゲーム」と同時に問題になることは、動詞選びです。「遊ぶ」「する」を使いますが、助詞を指導する必要があります。

a. テレビゲームを遊びました。× …よくある間違い
b. テレビゲームをしました。 ○
c. テレビゲームで遊びました。○

「テレビゲーム」を目的語に取れるのは「する」です。「play=遊ぶ」に引きづられてしまいますが、「遊ぶ」は自動詞なのでヲ格は取れません…。もし「遊ぶ」を使うなら、テレビゲームを道具にして、助詞「で」を使うことになります。「play=する」の意味もあることは、押さえておきたいことです。(スポーツも「する」を使いますね)

ゲーム機の多様化

ここでさらなる問題が…。「携帯用ゲーム機はどうするんだ。テレビを使ってないぞ」となります。(;´∀`)ビデオゲームって言葉のほうが便利かも…。

私はそう思ってしまいました。ゲームボーイ、ニンテンドーDS、PSP、さらには、タブレットや携帯でもゲームはできます。多様化したときの方法としては、「固有名詞」で言うことが多いと思います。

d. PSPで遊びました。
e. スマホのソーシャルゲームで遊ぶのが趣味です。
f. 毎晩、オンライン版のドラゴンクエストをやります。
g. iPadでAngry Bardsをやるのは楽しいです。

もう「テレビゲーム」はテレビでやるもの限定で、「ゲーム」が総称となりますね。

h. 土曜日の夜はゲーム三昧でした。

この場合、「スポーツ・運動をいろいろやった」という意味にはならないはずです。上記であげたような、テレビゲームをはじめとしたコンピュータを使ったゲームと解釈されます。いや~、「ゲーム」1つとっても奥が深いというか、複雑ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください