繰り返し記号「々」

同じ漢字を重ねて使うとき

同じ漢字(ことば)を繰り返して、「たくさん・大勢の~」を表します。例えば…

 やまやま 山山 → 山々
 いえいえ 家家 → 家々
 かみがみ 神神 → 神々
 ひとびと 人人 → 人々

「畳語(じょうご)」と呼ばれる複合語の一種です。漢字一文字を繰り返す場合、同じ漢字を2つ並べることはしません。繰り返しを表す記号「々」を使います。他の種類は「ゝ」「ゞ」「ヽ」「ヾ」などです。(最近はあまり使いませんね)これらはまとめて、「繰り返し符号」「踊り字」「畳字(じょうじ)」などと呼ばれます。

PCでこの記号を出したいときは、「記号」「繰り返し」「踊り字」「じょうじ」などと入力します。

何でもかんでも「○々」が使えるのか → 無理

授業でいくつか上記のような例を挙げて示したことがあります。

( ・д・ ) 「かわかわ」も言えますか。
(´・ω・`)  むむむ…。

この質問、当然出ますよね(笑)「山」がOKなら、「川」もいけるだろうということで…残念ながら、「かわかわ」も「かわがわ」も言えません。「海」もダメです。何かルールでもあるのかなと思いましたが、特にないようです。畳語として定着しているものしか使えないので、出たものを覚えるほかないようです。

「木々」「花々」は言えても、「林」や「森」では言えません。「村々」「町々」「国々」は言えます。

「たくさんの~」ではありませんが、こういうところにも使われています。

「日々」「月々」「年々」「多々」「少々」「代々」「近々」「黒々」「赤々」「青々」…(思いついたら、増やします)。

2語目の音の変化

2回目に現れる語は、その言葉の語頭の子音によって音が変化します。

やまやま 山々 / いえいえ 家々
かみがみ 神々 / ひとびと 人々

「やま」と「いえ」は語頭が「有声音」です。この場合は、特に変化しません。「かみ」と「ひと」は語頭が「無声音」です。この場合は、変化します。「かみ」は「がみ」となるので、無声音[ k ]を有声音[ g ]にします。「ひと」は「びと」になるので、同様に無声音[ h ]を有声音[ b ]にします。

ただし、先ほど上に挙げた「たくさんの~」の意味ではない例の「多々」「少々」にはご注意を。これらは「たた」「しょうしょう」となり、無声音にも関わらず有声音になっていません。

複合語に関して書かれたものがあれば、そこにヒントがあるかもしれません。教えるときは、「いろいろな漢字に付けることができる」と有用性をアピールするよりは、「限られた表現で使われるのみ」と制限があることを言う方が良いと思います。

(`・ω・´) 「かみがみ」は、「髪がふさふさ」って意味のほうには使えません。

お後がよろしいようで\(^o^)/

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