初級:「誘う」会話

はじめに

私は誘う「Vませんか」を早く使ってもらえるようにしたいなとよく思います。それだけで場面作りが容易になり、会話も広げやすくなるからです。もちろん、誘う・断るだけでも、会話の流れは数パターンに及びます。ここでは、「誘う→応じる」「誘う→断る」「誘う→応じる→予定調整」の3パターンを扱います。

準備

1)こちらから絵カードをダウンロードしてください。

a. 誘う→応じる(1-2-3-4)
b. 誘う→断る(1-2-5-6)
c. 誘う→応じる→予定調整(1-2-3-7-8)

絵カードの4と7の吹き出しには、待ち合わせの日時などを書きます。

2)モデル会話を作成します。既習事項によって、文型を変えてください。

以下は私が使ったモデル会話です。教科書にないことも、負担にならない程度に入れます。

【a. 誘う→応じる】
A:Bさん、今、いいですか。
B:はい、何ですか。
A:もうあの映画を見ましたか。
B:いいえ、まだです。
A:じゃ、いっしょに見に行きませんか。
B:いいですね。行きましょう。
A:じゃ、日曜日の5時に映画館の前で会いましょう。
B:日曜日の5時ですね。わかりました。

【b. 誘う→断る】
A:Bさん、今、いいですか。
B:はい、何ですか。
A:もうあの映画を見ましたか。
B:いいえ、まだです。
A:じゃ、いっしょに見に行きませんか。
B:うーん、あの映画はちょっと…。
A:そうですか。(´・ω・`)
B:すみません。

【c. 誘う→断る】
A:Bさん、今、いいですか。
B:はい、何ですか。
A:もうあの映画を見ましたか。
B:いいえ、まだです。
A:じゃ、いっしょに見に行きませんか。
B:いいですね。行きましょう。
A:じゃ、日曜日の5時に映画館の前で会いましょう。
B:あ、日曜日はちょっと…。土曜日はどうですか。
A:いいですよ。じゃ、土曜日の5時に。
B:ありがとうございます。じゃ、また。

3)キューを用意する。
これも既習内容によって違いますが、案としては8つあります。日本語初歩12課、インドバージョンで作成しています。

・トロピカルジュース・飲みます
・日本料理・食べます
・プール・泳ぎます
・ゴア・?
・ヒンディー語・習います
・スキー・スキーをします
・花火・見ます
・音楽・聞きます

ただし、あまり言葉でキュー出しするのはつまらないので、ポスターにしました。

ゴアに何をしに行くかは、人それぞれなので動詞はいろいろ想定できます。右下のポスターは白紙にしてあります。何か身近なイベントを選んでもいい、ということです。ただし、それは他8つがスムーズに話せてから、ではありますが…。(写真はDL可能です)

クラスで

1)ポスターの内容を確認します。ポスターから目的語をピックアップし、続く動詞を言わせます。

「ジュースを…」「飲みます」「どこで飲みますか」「ジュース屋で飲みます」「ゴアへ…」「行きます」「ゴアで何をしますか」「サーフィンをします」

2)モデル会話aを提示します。学生は聞くだけです。それから、教師のあとに続いてリピート。意味がわからない時はここで補足します。クラス半々で練習→ペア練習→ランダムに2人選んで練習。十分なれたら、少しポスターの内容に切り替えて言わせます(3つぐらい)。

3)モデル会話bを提示します。学生から断りの表現「~はちょっと…」が出たら、しめたものです!「いいえ」と言ったら、そうではないことを説明します。できるだけ、4コマ目の残念そうな感じを出すように…(笑)感情や表情で伝わることも多いですよね!(^^)

4)ペアで会話aとbを、ポスターを参考にしながら練習してもらいます。5~10分程度。その後、ペアを変えて、言えるかどうか確認する。会話の流れは、誘いを聞いてから、判断させる。

5)aとbがスムーズであれば、cに行きます。

留意点

bの提示のときは、学生に絵から少し想像させても良さそうです。「~ませんか」といった後、ワンテンポ置いてみたら、「いいえ」と学生から声があがりました。ここで、いいえに×をつけて、「~はちょっと…」を書きました。どうしても、「~はちょっと…(^o^)」と笑顔で言いがちです。(絵が笑いを誘ってしまっているかも?)

動詞はスッと言えそうでなかなか出なかったので、最初にポスターを使って動詞を確認しました。先に貼ってしまうことに抵抗がありましたが、情報量が多くないポスターであれば、その後のモデル会話の提示の際に気が散ることはないようでした。動詞がわかると、すべて「~へ行きませんか」ではなく、「Vしに行きませんか」の発話を引き出すことができました。

結局、cの会話は時間の都合で入れられないかもしれません。cは、aとbの応用編のモデルなので、無理にやらなくても良さそうです。かわりに、白紙ポスターを使って、さらに自由度を高めた会話をさせたり、もうちょっと話を深めて(値段を聞く・日程を聞く…)、最終的に判断させるというのもできそうです。実際に「~はちょっと…」のあとに、「どうしてですか」と聞きたがりました。「どうしてですか」「忙しいです」でも、とりあえず会話は成立します。形容詞が入っているのであれば、理由らしいことも言えそうです。

自然ともっと話を深めたくなってくれると、こちらもやっていて楽しくなりますね。最後にまとめとして、わたしが誘われる側となり、「ヒンディー語」で会話をしました。わたしは意地悪なので「ヒンディー語はちょっと…でも、マラーティー語(現地語)はどうですか」とか言ってみたりしました。そして、架空のマラーティー語教室の開講曜日や時間帯を聞いてみたりして広げてみました。既習の内容だけでも、もう結構いろいろなことが話せて、聞いたり答えたりできることに気づいてくれたらうれしいです。(*゚∀゚)

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